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漢詩

 

「國誠流詩吟漢詩五百撰」より漢詩を一部ご紹介します。

石川丈山作「富士山」は、最初に習う吟題です。

江南の春

 

　　　　　　        杜牧

 

千里鶯啼いて緑紅に映ず

水村山郭酒旗の風
南朝四百八十寺
多少の楼台煙雨の中

 

 

千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中

寒梅

 

　　　　　       新島襄

 

庭上の一寒梅
笑って風雪を侵して開く
争わず　又力めず
自ら百花の魁を占む

 

 

庭上一寒梅
笑侵風雪開
不争又不力
自占百花魁

 不識庵機山を撃つの図に題す

　　　　　　　　　      (川中島)

　　　　　　　　           頼山陽

 

鞭声粛々夜河を渡る
暁に見る千兵の大牙を擁するを

遺恨十年一剣を磨き
流星光底長蛇を逸す

 

 

鞭声粛々夜過河
暁見千兵擁大牙

遺恨十年磨一剣
流星光底逸長蛇

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